第47回 作文コンクール入賞作品
第47回 作文コンクール入賞作品

入選

《鳥取県米子市立義方小学校3年》
山本 莉愛「やさしいえがお」

 1年生のときの話です。わたしは、体育のじゅぎょうがすきでした。今日も、体育があるから、楽しみにしていました。でも、朝の会で先生が、
 「今日の体育は、とびばこをします。」
と言われたので、とたんにいやになりました。とびばこは、ようち園のときから苦手で、(どうせ、とべない)と思ったからです。
 体育の時間になり、4だんのとびばこが、とっても高く感じました。「えいっ」とちょうせんしたけれど、やっぱりとべませんでした。くやしいけれど、どうやってとんだらよいか、わかりませんでした。
 すると、わたしのとなりにならんでいた子が、
 「教えてあげようか。」
と、声をかけてくれました。とってもとびばこがうまい子でした。わたしは、まだ、友だちがいなくて、はじめて声をかけられたので、ちょっとはずかしかったけれど、
 「うん。」
といいました。その子は、
 「もっと手をまっすぐにのばして、足を広げるといいよ。」
と、教えてくれました。わたしは、言われたことに気をつけて、10回くらい練習しました。なかなかせいこうしなかったけれど、その子は、ずっと見ていてくれました。
 そして、はじめてせいこうしたときに、その子は、やさしいえがおをしてくれました。れつにもどると、
 「よかったね。」
と言ってくれました。
 それから、とびばこがすきになり、6だんまで、とべるようになりました。わたしは、その子のおかげだなと思います。その子は、自分のことも集中して取り組みながら、わたしに教えてくれて、ずっと見ていてくれて、とってもやさしいえがおが親切だなと思いました。
 わたしは、これから、だれかがこまっていたら、その子みたいに教えてあげて、えがおを大切にしていきたいです。

 

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