第46回 作文コンクール入賞作品
第46回 作文コンクール入賞作品

入選

《島根県》出雲市立西野小学校5年 神田 羽嬉
『小さな親切』

 私は、よく家族でスーパーマーケットへ買いものに行きます。そこでは、 よくふしぎなことが起こります。例えば、おかしのふくろがビールの陳列だなにあったり、冷ぞうのケーキが常温のパンの陳列だなにあったりします。
 他にも、お肉のパックに穴があいていたり、袋から汁がでている商品もありました。別の陳列だなに置いてあったため、カビが生えてしまっている商品も見たことがあります。
 私はお母さんに、
 「なんでこんなところに置いてあるの」
と聞きました。するとお母さんから、
 「だめだね。買うのをやめた人が、元の場所にもどすのがめんどうで 、適当な場所に置いたんじゃないかな。だから、元の場所にもどしてきてあげて。」
と言われました。私は商品を持って、店員さんに、
 「すみません。この商品が他の場所に置いてありました。」
と伝えました。すると店員さんは、
 「わかりました。ありがとうございます。教えてくれて助かりました。」
と言われました。そのとき、私はよいことをしたんだなと思い、うれしい気持ちになりました。
 このできごとがきっかけで、違う陳列だなに並んでいる商品を見かけたら、店員さんに声をかけて教えたり、自分で元の場所を探してもどすようにしています。もし、商品がちがう場所に置いたままになっていたら、くさってしまい、ごみとなって捨てられていたかもしれません。
 さらに、その商品を買ってしまった人が、お腹をこわしたり、病気になってしまったらとてもいやな気持ちになります。一人ひとりの小さな親切が、とても大切なことに気づきました。
 私は、最近食品ロスについて興味をもちました。調べてみると、年間約612 万トン、一日で大型トラック約 1,680 台分の食品が捨てられているという事実を知りました。国によっては、食べ物がなくてお腹をすかせて苦しんでいる人もいます。
 食べられずに捨てられてしまう食べ物が、こんなにもたくさんあることを知り、悲しい気持ちになりました。
 食べ物をむだにしないためにも、一人ひとりが他の人への思いやりや食べ物を大事にする気持ちをもってほしいです。私も、給食を残さず食べることや好き嫌いなく食べることなど、自分にできることに取り組んでいきたいと思います。
 これからも、小さな親切をたくさんふやしていきたいです。

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