第41回 作文コンクール入賞作品
第41回 作文コンクール入賞作品

入選

《鳥取県》伯耆町立岸本中学校3年 下村 晶子
『親切にされて気づいたこと』

入選 「東京は怖いところ。」
あの体験をしていなかったら、今もこう思っていたと思います。
 私達の学校は、四月十三日からの三日間、修学旅行で東京へ行きました。初めての東京で楽しくてもうすごく楽しくて、思い出に残る修学旅行でした。しかし、困ったこともたくさんありました。二日目に私たちは班別エキスカーションで東京を回りました。事前に計画を立てていたのにうまくいかないことばかりでした。そんなとき、お店の場所がわからないという壁にぶつかりました。今思えば近くの人に聞けばいいのに、このときの私達は勇気が出せませんでした。初対面の人に話かけるということだけではなかったと思います。ちょっと東京の人は怖いなと思っていました。だけど、勇気を出して班長が近くを歩いていた人に話かけてくれました。そのお方は笑顔で答えてくれている様でした。なんかすごく嬉しかったです。その後も何度も東京の方にはお世話になりました。聞いて快く応えてくださった東京の方々を見ているととても申し訳ない気持ちになりました。東京に行ったこともないのに、勝手に悪く思って。本当に申し訳なく思いました。そう思っていたとき、電車のホームで外国人に道をたずねられました。学校でALTの先生以外、外国人と話すのは初めてで、緊張しました。でも、私はチャンスだと思いました。こうやって話して外国の方を助ける。それは、この申し訳ない気持ちを取ってくれるんじゃないかなと思いました。今考えれば変だけど、私はそう思い、がんばって英語で話そうと思いました。地図がわからなかったり、ちゃんとした英語になってなかったと思うけど、伝えよう、伝えようとしました。つたわったかはわからないけど、最後「Thank you.」と言ってくださったときは、嬉しかったです。みんなでがんばってよかったなと思いました。よく、芸能人がテレビで「東京も捨てたもんじゃない。」と言うけど、それが身を持ってわかりました。あと、偏見の目を自分は持っていたなと気づきました。いけないことだし、恥ずかしいことだなと思いました。
 修学旅行は一生の思い出になりました。
東京の人に親切にされて、嬉しかったです。本当に困っているときに親切にされるととても嬉しくて、多くの人に助けてもらいました。この修学旅行を通して、人に親切にすることの大切さが改めてわかりました。親切にしてくださった人たちに感謝して、これから先自分も感謝される人になります。

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